進撃のsony。衝撃の【QX1】。
sonyから【QX1】と【QX30】が発表されました。
【QX30】は「レンズスタイルカメラ」の新作。光学３０倍ズーム搭載ということで【QX10】の進化版という位置づけでしょうか。
それより！「ほぼ毎。カメラ」的には【QX1】に衝撃を受けました。Eマウントのレンズが使える「レンズ交換式レンズスタイルカメラ」ということですが。。。いやいやいや。よく考えて下さい。考えれば考えるほど「え？何これ！」ってなりますから。そして「sonyやるなっ！」ってなりますから。
「カメラ」の定義って？カメラはレンズ！というけれど。
まず「カメラって何？」という点について確認しておきましょう。一般的なユーザーが持つ『デジタルカメラ』のイメージと言うと「レンズが付いてて液晶がついた本体があってボタンを押せば記録できるもの」ですかね。つまりシステムを大雑把に分けると３つの要素で構成されていると言えます。
１:映像を捉える「レンズ」部分。
２:映像を処理して記録する「センサー＆画像処理＆記録」部分
３:映像を表示する「液晶（ファインダー）」部分
さて。【QX1】の「レンズ交換式レンズスタイルカメラ」という言葉を分解して考えみましょう。「レンズ交換式・レンズスタイル・カメラ」ですからこれは「カメラ」です。「レンズスタイル」って言葉はsonyの造語なんでしょうが「レンズ単体の形をした」みたいな意味ですかね。ここまではいいんです。現行機の【QX10】も【QX100】も「レンズスタイルカメラ」です。ここに「レンズ交換式」って言葉が付くと途端にカオスです。「レンズ単体の形をした」ものだと思ってたのに「レンズ交換式」なんですから。
『一眼カメラ』とか『ミラーレス一眼』を使ってる方は「ボディとレンズは別物」ということを自然に認識してると思います。つまりカメラというのは前述の２:「センサー＆画像処理＆記録」部分と３:「液晶（ファインダー）」部分がついたものだと。
sonyが【QX10】と【QX100】で何をしたかと言うと１:映像を捉える「レンズ」部分に２:「センサー＆画像処理＆記録」部分を組み込んでしまえ！３:「液晶（ファインダー）」部分はスマホでいいんじゃない？という大胆な発想です。
「マウントアダプタスタイルカメラ」という革新
さらに「手持ちのSonnar T* E 24mm F1.8のレンズで同じことできないかな？」と考えたのでしょうか。とにかく「手持ちのレンズがあるしファインダーはスマホでいいし。じゃあ。。。」という感じで２:「センサー＆画像処理＆記録」部分にレンズマウントだけくっつけた。それが【QX1】です。これはもはや「レンズスタイルカメラ」ではありません。言うなれば「マウントアダプタスタイルカメラ」ですね。
「ほぼ毎。カメラ」的には正直「レンズスタイルカメラ」は無視してました。確かに革新的で発想としては面白いけどやっぱり起動に時間がかかったりそのわりにレンズのスペックはそれほど良いとは言えないし。
でも！これが手持ちカメラで使えるとなると話は別。全く別です。ＥマウントですからSonnar T* E 24mm F1.8やSonnar T* FE 55mm F1.8 ZAが使えるわけです。レンズ部分とファインダー部分を切り離して使えるということで設置場所やカメラアングルにもいろいろ自由度が出てきます。個人的には写真ではなくしっかりとした動画を撮る時に使ってみたいなと思ってます。
いやぁ。これほど自由な発想とそれを現実の製品として実現させる技術力・組織力。近頃のsonyさんには本当に驚かされてばかりです。
あ。スペックとか細かいことはリンク先様でどうぞ。
→Eマウント対応のレンズ交換式レンズスタイルカメラQX1正式発表。400ドルで11月発売 - Engadget Japanese
→APS-Cになったレンズカメラ最新機種「QX1」と光学30倍ズーム搭載「QX30」 : ギズモード・ジャパン
